のぼりがまの断面図
 のぼりがまは、山の斜面を利用してつくられています。火の神様にいのりをこめて、いちばん下の部屋(正面にある火ぶくろ)から、まきに火がつけられます。火ぶくろの温度があがるにつれて、次の部屋(一の間)の温度も高くなってきます。一の間の温度が1200度になると、火ぶくろだきを終わり、一の間の両側のたき口からまきをなげいれる、間だきにうつります。
 一の間がたきあがると(陶器なら1300度、磁器では1350度から1500度ぐらい)、耐火レンガと壁土で、たき口をしめきります。そして二の間にたき口がうつります。
 このようにして、かまだきを昼夜(24時間)1週間以上もおこない、やきものを焼きあげます。


ゼーゲル錐の角度
ねん土の上に80度かたむけて立てます


ゼーゲル錐は、温度によって、SK番号がつけられています。
660度はSK022、1300度はSK10と各番号があり、SK10のゼーゲル錐がたおれると、部屋(かま)の温度が1300度になったことがわかります
 のぼりがまの煙が、もうもうとたちのぼっています。部屋の温度は、経験と勘によって、火の色や、器物のはだ色の変化をみて、まきを焚いていきますが、ほかにゼーゲル錐とよばれる温度測定具が、のぞきあなから見やすいたな板などに、おかれています。
 ゼーゲル錐は、600度から2000度まであって、原料は、各温度によってやわらかくなる陶磁器質(ねん土や鉱石の粒子でかためたもの)でできています。


 いまは、このようにまきを焚くのぼりがまが少なくなっていて、重油・灯油・ガス・電気などを
利用した、新しいかまが多くなっています。